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あなたは今まで転職経験がありますか?
もしあるのであれば何度目ですか?
この“転職回数”は、転職理由と同様に選考で必ずチェックされる項目です。
一般的には転職回数が多いほど転職に不利と言われています。
それは単に「印象が悪い」からです。
しかし、世の中の転職事情は変化してきており、以前と比べて転職している方は珍しくなく、むしろ大多数になってきています。
そこで気になるのが回数です。
世の転職者たちは、どれくらいの転職経験があるのかを確認していきたいと思います。
大手人材サービス企業である、「エン・ジャパン」「リクルート」「日経キャリア」の3つの統計データを参考に解説していきます。
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エン・ジャパンのデータを見る
(出典:エン・ジャパン第98回アンケート集計結果)
エンジャパンでは、様々なテーマでアンケート調査を行っています。
その中で転職経験についてのアンケートを発見しました。
調査は約2,700名を対象に実施された比較的規模の大きいものです。
年代別で分かりやすく分類されていますが、年代が上がるごとに転職回数は増加傾向です。
全体平均でいうと、2.35回です。
「.35」という転職回数は存在しないので、繰り上げて3回です。
つまり、20代~60代の現役世代では、平均3回の転職を経験しているということです。
これが多いのか、少ないのか、よく分からないですよね。
そこで、過去のデータと比較して推移をチェックしてみましょう。
エンジャパンでは更に古いデータもあり、以下は2006年に実施された転職経験のアンケート調査です。
(出典:エンジャパン第2回アンケート集計結果)
2006年では、転職経験が無いという方の割合が最も多いです。(全体の28%)
一方で、近年実施された2014年の調査では、転職経験なしが全体の17%、最も多いのが「1回ある」の20%です。
これだけでも、以前と比べて転職者が増加していることが分かります。
更に各転職回数の割合などを比較してみましょう。
2006年調査 | 2014年調査 | |
---|---|---|
転職経験なし | 28% | 17% |
1回経験 | 22% | 20% |
2回経験 | 19% | 19% |
3回経験 | 14% | 16% |
4回経験 | 8% | 11% |
5回以上経験 | 9% | 17% |
全体平均 | 1.8回 | 2.35回 |
これを見てお分かりかと思いますが…
まず先ほどお伝えしたように、転職経験なしの方が減少しています。(28%⇒17%)
そして転職回数1,2回までは、過去の2006年の方が多い、もしくは同等数です。
しかし転職回数3回以上になると大きく変化していき、転職回数5回以上なんてほぼ倍近くになっています。
結果的に、全体平均が1.8回から2.35回まで大きく増加しています。
このアンケート調査からも分かるように、転職回数は、明らかに増加傾向にあります。
リクナビNEXTのデータを見る
続いてリクルートが行っている調査をチェックしてみましょう。
大手転職サイト「リクナビNEXT」による、半年の期間で新規登録した会員データをもとに調査しています。
具体的な調査人数は非公開ですが、この点からかなり大規模な調査であると予想されます。
年代別に調査しており、こちらも年代が上がるごとに転職回数は増加傾向です。
20代では8割近くの方が転職経験なしです。
しかし30代に入ると転職経験なしの方が一気に減少します。
丁度、「転職経験なし・あり」が半々の年代です。
そして40代に入ると6割の方が転職を経験しており、4割の方が2回以上の転職を経験しています。
リクルート調査の全体的な平均は以下の通りです。
——————
なし 48%
1回 20%
2回 14%
3回 8%
4回以上 9%
——————-
あくまでリクルート会員内で、半年期間のみの調査ですので、エン・ジャパンと差はあります。
全体平均として言えることは、「転職経験なし・ありは半々」という結果です。
そして転職している方で最も多い回数は1回です。
日経キャリアのデータを見る
(出典:日経キャリア 第10回 転職にまつわる会員アンケート企画第1弾)
最後に日経キャリアの調査をチェックしてみましょう。
調査対象は約800名で、日経キャリアNETの会員に向けて行われました。
全体平均を見ると、もはや転職経験が無い方はわずか2割程度しかいません。
半分以上の方が転職を2回以上経験しているという結果です。
どこの調査でもそうですが、やはり20代と30代では大きな違いが見られます。
20代で転職経験なしが63%に対して、30代になると22%に大きく減少します。
やはりこの20代⇒30代の世代が、大きな境目となっています。
30代になると一気に転職回数が増えているので、転職する意識が高い&複数回の転職がごく当たり前になってきている状況のようです。
まとめ
エンジャパン・リクルート・日経キャリアのデータを参考に、転職回数について解説してきました。
以前と比べ、転職自体が当たり前になってきているのがお分かりかと思います。
そして1回だけではなく、年代によっては2回、3回と複数回転職を繰り返してきている方が多いようです。
転職回数が多いのは決して転職で有利ではありませんが、
「自分だけ転職ばかりを繰り返している…」と思っている方は、世の中の傾向がそうでもあるという、少し前向きな考えで捉えましょう。
ひとつの企業に最後まで骨をうずめるという時代は、終わりに近づいてきているかもしれません。
以上、みんなの転職回数でした。