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30代の転職はどんなイメージでしょうか?
難しい!限られた人だけ!と思う方もいるようですが、近年では30代の転職は当たり前のようになってきています。
“30代でキャリアアップして転職したい!”
“未経験だけどやっぱり自分が好きな業界へチャレンジしたい!”
と思う節目の年代なのかもしれません。
私は実際に30代で、アパレル業界から士業という180度違う未経験業界への転職に成功しました。
その中で実践したことなど、独自の経験を交えて、30代転職を成功させるコツを紹介していきます。
1万文字を超えるノウハウですので、”本気で転職したい!”という方のみ最後まで読んでいただければと思います。
すべて読めば、転職を成功させる秘訣を理解していただけるかと思います。
それでは始めます。
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20代転職と30代転職の違い
20代の転職と30代の転職には違いがあります。
求人企業はその年代相応の経験やスキルを求める傾向にあります。
分かりやすくまとめていますので、まずは30代転職の特徴を確認しましょう。
20代転職 | 30代転職 | |
---|---|---|
求める人物 | 未経験~即戦力 | 基本的に即戦力 |
求める要素 | ポテンシャル | 経験 |
重視ポイント | 入社して何をしたいか | 経験を活かしてどう貢献できるか |
求人数 | ◎ 最も多い年代 | ○ 20代と比べると少ない |
活動方法 | エージェント・サイト併用 | エージェント重視 |
30代は、マネジメント経験など、ある程度キャリアを積んできた方が多く、即戦力が期待されます。
20代転職の「将来性」より、これまでどのような職務経験があるのかという点が重視される傾向です。
また、求人数は20代と比べると少なくなりますが、近年35歳転職限界説が撤廃傾向にあるため、30代でも豊富な求人があります。
私も30代で転職活動を経験していますが、“求人が少ない”といった印象を受けたことはありません。
・20代=ポテンシャル/将来こうなりたい
・30代=即戦力/経験をどう活かして貢献できるか
気になる30代転職のあれこれ
転職活動には不安や疑問がつきもので、30代で転職が初めて!という方は尚更でしょう。
ここでは、30代の転職活動で多い疑問や、みんなの転職理由・転職回数をまとめています。
30代転職ではこんなところが不安
30歳を超えると転職は厳しそう…
結論から言いますと、経験者・未経験の転職を含め、十分転職できる可能性はあります。恐らく、こういった印象を持つ方が多いのは、20代と比べて求人数が少なかったり、求められる要素が難しく聞こえるからです。30代の転職では、これまでのキャリアを幅広く活かすことができるので、チャンスが多く有利だと私は思います。
転職先を決断したキッカケは何?
出典:リクナビNEXT
転職先を決めたキッカケで最も多いのが「仕事内容」です。給与も大事ですが、やはり満足できる仕事に取り組みたいという気持ちが皆さん強いようです。
どれくらいの期間で、どれくらいの応募が目安?
一般的な平均値として、「20社」応募して「3ヶ月以内」に転職先を決めた方が多いようです。まぁそのタイミングに自分に合う求人があるかどうか分からないので、半年程度の期間は確保しておいたほうが良いでしょう。特に年齢が上がるにつれて活動期間が長くなる傾向です。
年収ダウンが心配…
年収は転職活動で重要ですよね…リクルートの調査によると、30代転職経験者で「年収が上がった!」という方は約47%!逆に「下がった…」という方は約38%で、年収が上がった方が多い傾向です。経験者だけでは?と思うかもしれませんが、私の場合も年収が低い業界からやや高い未経験の業界へ転職に成功したので、実際に年収アップです。(113%UP)
転職先の人間関係が不安…
新しい職場にはどんな人が働いているのだろうか…上司や20代の若い世代との関係性に不安…人間関係の不安は誰しも感じることですが、残念ながら実際のところは入社してみないと分かりません。ただ、口コミサイトやエージェントから職場の雰囲気や人間関係を知ることができるので参考にしてみると良いでしょう。
みんなの転職理由
30代で転職を決めた方は、どういった理由で転職を決意したのでしょうか。
リアルな転職市場が分かる、厚生労働省のデータを見てみましょう。
転職理由 | 男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|---|
30代前半 | 30代後半 | 30代前半 | 30代後半 | |
仕事が面白くない | 8.5% | 4.5% | 3.8% | 3.7% |
能力を活かせなかった | 3.3% | 7.7% | 9.0% | 4.8% |
人間関係 | 11.1% | 8.6% | 14.4% | 12.8% |
会社の将来が不安 | 15.7% | 14.4% | 4.0% | 2.6% |
給料が不満 | 18.2% | 7.8% | 11.9% | 9.8% |
残業など労働条件が悪い | 8.7% | 12.5% | 11.6% | 12.1% |
結婚 | 1.6% | 0.5% | 3.3% | 3.6% |
出産・育児 | 0.1% | 0.2% | 4.5% | 4.1% |
介護・看護 | 1.4% | 0.1% | 0.4% | 2.8% |
契約期間満了 | 6.1% | 7.7% | 12.2% | 11.1% |
会社都合 | 2.1% | 5.1% | 5.4% | 6.2% |
その他 | 21.4% | 29.4% | 18.5% | 25.1% |
30代男性の転職理由
30代前半の男性については、「給料が不満」と、20代の転職理由では少なかった「会社の将来が不安」が目立っています。
30代後半の男性については、「会社の将来が不安」がトップです。
年齢が上がるごとに企業の将来性を重視する傾向です。
30代女性の転職理由
30代の女性については、前半、後半共に「人間関係」が最も多いようです。
つまり、30代男性は「企業の将来性」、女性は「人間関係」を理由に転職に踏み切る方が多いようです。
>みんなの転職理由は?統計データを比較(ノウハウ 転職検討1-4)
みんなの転職回数
30代の転職となると、“転職回数”というワードをよく耳にします。
転職回数が少ない方が一般的に有利ですが、30代の方々はどれくらい転職を経験しているのでしょうか。
以下は、エンジャパンが行った30代転職回数の調査結果です。
30代では、転職経験が無い方が20%となっており、5人に1人が転職を経験しています。※20代では転職経験者なしが37%
最も多いのが1回で、3回まで経験している方が目立ちます。
また、年齢が上がるごとに転職回数は増加傾向です。
>みんなの転職回数は?統計データをチェック(ノウハウ 転職検討1-5)
活動はエージェントがメイン
30代の転職活動は、主にエージェントを利用して進めていくことを強くお勧めします。
自力でやるほど損なことはないので、エージェントから無料のサポートを受けましょう。
エージェント推奨の理由
エージェントを利用すべき大きな理由は“忙しい30代の転職を完全無料で総合的にサポートしてくれるから”です。
<エージェントの主なサポート>
・適性診断
・キャリア相談
・詳しい企業の情報提供
・非公開求人の紹介
・企業とのやりとり代行
・書類/面接対策
・手続きや日程調整の代行
・条件交渉(給与/入社日など)
・入社退社のフォロー
・アフターフォローなど
こういったサポートが無料で利用できます。
つまり、
◆自分に合う求人を見つけるため
◆的確な情報収集を行うため
◆内定率を上げるため
◆自分から言い出しにくい「条件交渉」をしてもらうため
◆無謀な転職を防ぐため
こういった理由から、エージェントの利用を推奨しています。
エージェント利用の注意点
ただ、こういったメリットだけでなく、デメリット・注意点が2点あります。
まず1つは、エージェントのペースに巻き込まれがちという点です。
エージェントからサポートを受けるため、時折急かさせることもあるかもしれませんが、基本的には自分のペースを守っていきましょう。
そして”ダラダラ転職”になってしまわないように、エージェントからの”推し”と自分のペースを守る”引き”を、バランス良く取っていきましょう。
2つめは、自分に合ったエージェントに出会えるとは限らないという点です。
ただし、これには解決方法があります。
エージェントを利用していて、自分に合うエージェントがいない!という方は、2,3社しか登録していない場合が多いです。
まずは最低5社以上に登録し、その中から2,3社に絞り込みます。
私の場合は、10社以上登録してから絞り込みました。
また、担当者の変更をお願いするという方法もあります。
気まずいかもしれませんが、担当者をチェンジしている利用者は数多くします。※私もその一人です。
「少し違った方からもキャリア相談を受けてみたいので、一度別の方とカウンセリングをさせてください」
これで断られたらそのエージェントは登録解除しましょう。
可能な事なのにこちらの希望に応じてくれないような、自分勝手なエージェントとの付き合いは正直時間の無駄です。
転職サイトで情報収集
30代でも転職サイトは役立ちます。
エージェントが持っていない求人も掲載されているので、リクナビNEXTなど一般的に有名な転職サイトの登録は済ませておきましょう。
ただし、本格的な転職サポートはエージェントからの方が良いです。
転職サイトは、「ちょっと空いた時間に使ってみる」「更に自分で求人を探してみたい」といった程度の利用で十分でしょう。
このように…
独自の自己流転職でも不可能ではありませんが、情報収集や応募できる求人の種類が少なくなってしまうので、チャンスを逃すことになります。
30代の転職ではエージェントを利用し、サブで転職サイトも利用して幅広く求人を探すようにしましょう。
・活動メインはエージェント、サブでサイトを活用
・忙しい30代の転職を完全無料で全てサポート
・基本的には自分のペースで活動すること
・自分に合うエージェントを見つけるために、最低5社以上利用してみて2,3社に絞る
こちらでも詳しく解説
>転職エージェントとは?利用のメリット・デメリット・上手く利用する6ポイント
30代で転職を成功させる10のポイント
本格的に転職活動に入りますが、間違った方法で進めてしまうと失敗の恐れがあり、転職は後で取り返しができません。
そこで!私の成功体験に基づいて、30代で転職を成功させるための10のポイントを紹介していきます。
①転職理由を明確にする
30代の転職だけでなく、転職を考えるすべての人に当てはまることです。
転職理由を明確にしておかないと、転職に失敗します。
明確にする理由は、大きく2点あります。
1.転職活動で活かすため
転職理由を明確にすることで、次の転職に活かすことができます。
明確であればそれ以外の要素を含む企業を探せば良いわけですからね。
完全に理想通りの転職はなかなか難しいですが、少なくとも以前より納得のいく転職ができるでしょう。
2.転職しないという選択肢を忘れない
意外と忘れがちですが、転職したい原因が今働いている企業で解決できるのであれば、転職しない方が良いです。
何故かというと、
・キャリアや地位、人脈がリセットされてしまうから
・もし将来、また転職したいとなった場合、転職回数が少ない方が有利だから
現在の企業で解決できそうならトライしてみます。
それでも無理なら立派な転職理由です。
あなたは何故転職したいのですか?
改めて自分自身に聞いてみて、理由が曖昧なものであるなら一度考え直してください。
・理由を明確にすることで、次の転職に活かせる
・転職しないという選択肢を忘れない ※まずは現状で解決できる方法を探す
・転職理由が曖昧な場合は一度考え直す
こちらでも詳しく解説
>なぜ『転職理由』を明確にするのか(ノウハウ 転職検討1-1)
②スケジュールは逆算で組む
とりあえず転職活動を始めてみる…ではお先真っ暗です。
本格的な活動に入る前に、全体的なスケジュールを立てましょう。
転職活動期間の目安
活動期間の目安ですが、平均で3ヶ月の方が多いようです。
ただし、その時期に応募したい求人があるとは限りません。
希望の求人が無い、退職に時間がかかるケースもあり得るので、半年程度の期間は欲しいところです。
特に30代後半の場合は、半年の期間は確保しておきたいところです。
私も30代で転職した場合は、約5ヶ月かかりました。
ここまで時間がかかった理由は、希望の求人がその時期に無かったからです。
ですので、あまりタイトなスケジュールはおススメしません。
スケジュールを組むコツ
具体的なスケジュール感は、上記のような感じです。
・キャリア整理
・情報収集
・求人応募
・面接/内定
・退社/入社
5つのパートに分けてスケジュールを組むと分かりやすいです。
組むときのコツですが、先に転職する時期を決めます。
目安で良いので、「4ヶ月後の11月に転職する!」といった感じでゴールを先に設定します。
ここを決めておかないと、ダラダラ転職になってしまい、いつまで経っても転職できない…という事態になってしまいます。
そこから逆算で、この月はこれをする、その前の月はこれをする…といった感じで、いつからスタートすればゴールにたどり着くのか…という計画を立てていきます。
また、その期間にやるべきことがハッキリと分かります。
・半年の活動期間は確保する
・転職する時期を先に決めてから、逆算で各期間のスケジュールを決めていく
こちらでも詳しく解説
>転職活動の全体的な流れを把握(ノウハウ 転職準備2-1)
③30代前半と後半の違い
30代の転職はこうだ!!とまとめることはできません。
何故なら、30代前半と後半では、動き方が変わってくるからです。
30代前半の場合
30代前半で転職をする方は多いです。
・20代でキャリアを積んできて、更に年収アップやキャリアアップをしたいから…
・やっぱり後悔したくないので、やりたかった仕事にチャレンジしたいから!
など、仕事に対する変化が生じやすい時期です。
活動期間は平均で3ヶ月~半年程度です。
また、更に年齢が上がるとキャリア採用がメインとなるので、未経験にチャレンジできる最終年代と捉えておきましょう。
具体的な動き方としては、メインは転職エージェント、サブで転職サイトを利用すると良いでしょう。
エージェントをメインにする理由は、転職に失敗したらリスクが大きい年代だからです。
求人票だけでは実際にどんな職場、仕事内容、人間関係、経営者の人柄は見えてきません。
これらの内部情報を無視してしまうと、大きなギャップが生じて失敗する恐れがあります。
エージェントは企業訪問も行っているので、よりリアルな情報を入手することができます。
情報収集はエージェントだけでなく、自らも行うようにしてください。
また、キャリアアップで重要な条件交渉も代行してくれます。
エージェントを選ぶときは、キャリアアップなど30代に強いところを探します。
それに加え、四六時中エージェントからの紹介があるわけではないので、空いた時間に転職サイトを上手く利用します。
30代後半の場合
年齢が上がるごとに転職を決意するのが難しくなるものです…
厚生労働省のデータから、30代後半で転職したいと考えている方の多くは、以下の理由が目立ちます。
・会社の将来性に不安
・労働条件が悪い
特に将来性を心配する方が多く、定年まで勤め上げることができるのか…という不安があるようです。
しかし、実際に転職された方の多くは、「経験を活かしてより充実した仕事内容」を重視した転職が多いです。
つまり、転職を考えたキッカケは企業の将来性ですが、実際に転職先を決める理由は充実した仕事内容ということです。
この点から言うと、30代後半の転職活動は、当然未経験の転職では無く、“キャリアを活かした転職であるべき”です。
採用企業も、30代後半に求めるのはポテンシャルよりマネジメント力やリーダー性でしょう。
ですので、“30代後半相応のスキルをアピールできる方が転職に成功できる”と言えます。
また、30代前半に比べて、活動期間が長くなりがちです。
30代前半では3ヶ月が平均でしたが、30代後半は半年以上かかるケースが多いです。
理由は明確で…年齢が上がるごとに応募できる求人が減少していくので、自分に合う求人に出会える可能性が必然的に低くなります。
また、受け手の方も縮小していきます。
基本的にキャリア採用となり、こういったクラスのポジションは沢山あるわけではありません。
こうしたことから、30代後半の転職では長期戦になること覚悟しておきましょう。
具体的な動き方としては、エージェントの利用を強くお勧めします。
それなりのポジションを視野に入れるため、一般公開していない「非公開求人」という特別な求人を狙う必要があります。
非公開求人はエージェント経由の応募が必須なので、ミドルキャリアに強いエージェントを利用しながら活動を進めていきましょう。
未経験の分野へチャレンジしたい場合
事実、私は30代前半で未経験の転職に成功しています。
具体的には、アパレル業界から士業への転職です。
数多くの事務所に応募して苦労しましたが、こんな180度の転職でも実現できるということです。
ただし、イチから育ててもらうという受け身の姿勢はNGです。
今までの経験から活かせるスキルや、目指す業界で勉強している事があれば、それらをしっかりとアピールします。
私の場合、転職に入る一年前から資格勉強と受験経験があったので、それをアピールしました。
また、士業はサービス業でもあるので、接客経験を違った視点からアピールすることもできました。
経験者の一人として、30代未経験の転職は決して簡単な転職ではありません。
しかし、やりたいことがあって、それを追及する強い意思があれば未経験の転職は十分可能です。
30代前半
・活動期間は3ヶ月~半年
・メインは転職エージェント サブで転職サイト
・キャリアアップに強いエージェント
30代後半
・キャリアを活かした即戦力の転職であるべき
・活動期間は半年以上
・ミドルキャリアに強いエージェントを利用する
未経験の転職
・簡単ではないが30代でも可能
・受け身の姿勢はNG
・自分でスキルアップしていること、活かせる経験をアピール
④自己分析ツールを活用して強みを見出す
年代を問わず、転職活動において自己分析は必須です。
様々な自己分析の方法が紹介されていますが、私が推奨するのは2つのツールを活用した自己分析法です。
誰でもカンタンに、1時間程度あればできます。
ライフイベントシート
このシートでは、あなた本来の個性や強みが分かります。
幼少期から期間を区切り、それぞれ印象に残ったこと、成功・失敗体験を書き出していきます。
この中に、適性や強みを見つけるヒントが隠れています。
◆印象に残ったこと=興味があること
◆成功体験=強み
◆失敗体験=どのように乗り越えたか、乗り越えたなら強み
私はこのライフイベントシートを20代の頃に作成し、30代の転職でも見返して参考にしています。
やりたい仕事に迷ったときでも効果があるので、ぜひオススメのツールです。
職務分析シート
職務分析シートは、社会人になってからの出来事を書き出し、仕事のスキルや強みを分析します。
各期間に起こった出来事、仕事内容、工夫したこと、実績を書き出すことで、職務内容やスキルをすべてまとめて分析することができます。
職務経歴書の作成に役立つのはもちろん、志望動機や面接対策としても高い効果を発揮します。
この2種をやっておけば、転職活動の様々なシーンで活用することができます。
・ライフイベントシートであなた自身の個性・強みを引き出す
・職務分析シートで仕事の強み・スキルを引き出す
・この2種は転職活動の様々な状況に役立つ
より詳しい活用方法・無料ダウンロードはこちらから
>転職活動で”誰でもカンタンにできる”自己分析方法 2つのツール
⑤30代転職は情報収集がKEY
30代の転職では、経験やスキル重視の転職がメインとなるため、
“企業の人材ニーズ = 自分の経験やスキル”
内定を獲得するために、これらをマッチさせる必要があります。
転職できるチャンスが多く、有利ではあるものの、転職活動のレベルが必然的に高くなります。
そのため、間違った情報を利用すると大きな失敗に繋がります。
的確な情報を入手するためには、信頼ある情報源から自分に合うもの選ぶことが必要ですが、それほど難しいことではありません。
誰でもすぐにできるのが、企業の公式サイトから収集します。
採用情報だけでなく、概要などに記載されている理念や方針も要チェックです。
どのようなマインドで仕事に取り組んでいるのか、という点を理解しておくことで、選考対策に大いに役立ちます。
例えば志望動機を作成するときや、面接でもさりげなく触れると効果的です。
公式サイトだけでは、実際の職場雰囲気や人間関係が分からないので、エージェントを利用します。
エージェントは、企業訪問を繰り返すことで実際の仕事内容や職場の雰囲気、人間関係、経営者や採用担当者の人柄など、細かい情報を入手しています。
これらは求人票や企業公式サイトでは分かりにくく、転職活動においては“本当に知りたい”貴重な情報です。
これらの情報を知ったうえで応募を検討できるので、失敗やギャップを防ぐことができます。
・情報収集は企業サイトとエージェントから
・企業理念なども忘れずチェックして活用する
・エージェントから貴重な内部情報を入手
⑥選考対策は企業ごとに行う
書類選考のために履歴書と職務経歴書を作りますが、1パターンで全ての企業に通用するわけではありません。
当然ですが、企業のニーズは各企業によって異なります。
つまり、効果的な書類対策、面接対策を行うためには、
“企業のニーズを把握して、自分の当てはまりそうなスキルや実績をアピールすれば良い”…というわけです
とはいえ、さすがに職務経歴書を各企業ごとにイチから作り上げるのは効率が悪く、大変です。
なので、まずはベースとなる職務経歴書を準備します。
そして応募企業ごとのニーズに合わせて、少しずつ変更を加えます。
例を使って解説しましょう。
《営業職の人が転職したい場合》
“企業ニーズがコミュニケーションであれば、営業で対人関係を築いてきたストーリーを盛り込めばOK”
“企業ニーズが行動力・主体性・自主性の強い方!であれば、自ら工夫して改善・向上したことなどを盛り込めばOK”
※ウソ・過剰評価はNG
このように、大幅な変更を加える必要はありません。
企業ニーズが分かったら、あとは自分が持っているスキルの引き出しから、最も合う材料を使って対策していけば良いだけです。
例の自己分析シートを使えば、誰でもカンタンにできる方法です。
また、企業の人材ニーズを的確に把握している担当エージェントから最も効果的なアドバイスを受けることができるでしょう。
・企業ニーズに合わせて、最も当てはまりそうなスキルや経験を当てはめる
・ベースとなる職務経歴書を作成してから企業ごとに修正を少し加える
・自己分析シートが大いに役立つ
・エージェントは企業ニーズを把握しているので効果が高いこちらでも詳しく解説
>基本的な職務経歴書の書き方(ノウハウ 応募する4-2)
⑦難しい条件交渉はプロに頼む
30代の転職では年収アップ、キャリアアップを目標としているケースが目立ちます。
そこで重要なのが条件交渉です。
面接で希望年収や入社予定日などを聞かれることがありますが、この質問は、少なくともあなたに興味を持っており、採用担当者はこんな葛藤もしています。
ー良い人材が欲しい…
ー採用に失敗したくない…
ー良い人材を見つけたが提示した給与で断られるか不安…
ーこの給与に見合った仕事をしてくれるだろうか…
など、採用担当者も色々考えて悩んでいるわけですね。
希望年収に関して言うと、あくまで前職の年収がベースです。
極端ですが、前職が年収300万円だったのに対し、500万円の希望年収を提示するのはかけ離れ過ぎています。(明確な理由があればOK)
経験者での転職であれば、少し上乗せの1~2割…という程度で提示してみると良いでしょう。
未経験の場合は、当然ですが求人票に提示された給与で承諾するのが得策です。
でもこれって、面接で交渉するの難しくないですか?
言えないわけではないけど、気まずいですよね。
しかも聞かれなかったら自分で言い出すの?
※私も何度も面接を受けていますが、100%聞かれるとは限りません。
交渉したいけど不安があり、これで落とされたら後悔が半端ないです…
だから条件交渉は難しいです。
だからプロにお願いします。
エージェントは、こういった給与・入社日といった条件交渉をすべて代行してくれます。
第三者であるエージェントに希望を伝えておけば、後はできるだけその条件に近い待遇で内定を出せるようにエージェントが最善を尽くしてくれます。
特にキャリアアップを目的とした転職であれば、エージェントを利用するほうがより良い条件で転職できるかもしれません。
・希望年収の提示はあくまで前職ベース
・交渉するなら、経験者はちょい上乗せ
・エージェントを利用すれば気まずい交渉を全て代行してくれる
⑧30代に強いエージェントを活用
30代の転職であれば、30代に合ったエージェントを利用しましょう。
選ぶポイントは以下の2点です。
◆有名な総合系エージェントは外さない
◆30代のキャリアアップに強いエージェント
繰り返しになりますが…エージェントを上手く利用するためには、
1社だけ利用するのはNGです。
最低でも5社以上利用してみて、その中から最も合いそうなエージェントを2,3社に絞ります。
(※私は10社以上で試しました)
1社だけだと、選択肢やキャリアの幅が狭くなってしまうので注意してください。
遠回りのようですが、いくつか試してみないと自分に合うエージェントはどれなのか選別することもできません。
基本中の基本ですが、複数社利用してみて比較するようにしてください。
30代に強い転職エージェントを紹介してますので、参考にしてみてください。
30代全般に強い総合系転職エージェント
◆マイナビエージェント
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
職種 | 総合(IT・オフィス系・営業に強い) |
業界 | 総合(IT・メーカー・コンサルに強い) |
大手マイナビが運営する総合系転職エージェント。業界別のアドバイザーが在籍しており、選考対策にも力を入れている。企業の裏情報など”情報力”が強いので、30代転職で重要な情報収集に効果的。
【公式】※マイナビのプロモーションを含みます
マイナビエージェント
◆リクルートエージェント
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
職種 | 総合(営業・IT系・エンジニアに強い) |
業界 | 総合(IT・製造・人材系に強い) |
主要都市だけでなく地方エリアにも強い。30代でキャリアに迷った、適職が分からない、自分の市場価値が分からない等、幅広いキャリアの悩みに対応できる。全ジャンルの求人に対応でき、継続的なサポートが特徴的。
◆dodaエージェント
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
総求人数 | 約10万件(非公開求人80~90%) |
職種 | 総合(営業・企画・事務・エンジニアなど) |
業界 | 総合 |
30代で初めての転職活動の場合は特にオススメ。基本的な活動方法やノウハウをイチから丁寧に指導。パーソルキャリアはデータに強いので分析や診断も参考になる。2人のアドバイザーが担当になるので、より専門的なサポートが可能。
◆Aidem Smart Agent
対応エリア | 全国各地・海外 |
総求人数 | 公開求人2,000件(その他非公開求人多数) ※25万社以上と取引 |
職種 | 総合(営業・販売・オフィス系に強い) |
業界 | 総合(IT・商社・人材・医療・不動産に強い) |
バイト求人誌で有名なアイデムだが、エージェントによる転職サポートも強い。未経験でも応募可能な求人を多数保有しているため、30代で未経験の転職を目指す方にオススメ。企業との強いコネクションが強みなので、内部情報が豊富。
キャリアアップや条件交渉に強いエージェント
◆JACリクルートメント
対応エリア | 全国各地 |
職種 | 総合(技術職・営業・IT系に強い) |
業界 | 総合(メーカー・IT・製造系に強い) |
経験を活かすキャリアアップ転職や外資系企業に強く、レベルの高いカウンセリングが特徴。メイン担当者以外にも業界別に担当者が付く。意外な分野の案件も多数紹介してくれるので、他社には無い独占求人も豊富にある。
【公式】JACリクルートメント
◆パソナキャリア
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
職種 | 総合(エンジニア・営業・IT・管理職に強い) |
業界 | 総合(メーカー・IT・流通サービスに強い) |
業界別のアドバイザーが在籍しており、親切でホスピタリティあるサポートが特徴。年収アップや条件交渉に強く、30代全般のキャリアアップ転職におススメ。私も20代、30代の転職にお世話になった信頼ある転職エージェント。
◆ランスタッド
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
総求人数 | 約15,000件(非公開求人80%) |
職種 | 総合(製造技術・営業・事務・ハイクラスに強い) |
業界 | 総合(建設・製造・ITに強い) |
世界最大級規模のエージェントで20代~30代の転職に強い。キャリアアップ、年収アップ、資格を活かすなど、これから更に上を目指したい方におススメ。相談だけの利用も歓迎してくれる。
◆type転職エージェント
対応エリア | 全国各地(首都圏に強い)・海外 |
総求人数 | およそ7,000件 |
職種 | 総合(IT・営業・オフィスワークに強い) |
業界 | 総合(IT・WEB・メーカー・コンサルに強い) |
求人数は他大手エージェントよりやや少ないが、IT業界の求人が豊富にある。つまりIT系のキャリアアップ転職にオススメ。
それでも自分に合うエージェントが見つからない場合
◆人材バンクネット
国内にエージェントは数多くあるので、迷うのは当然のこと…人材バンクネットでは、全国の優良転職エージェントをまとめて掲載しており、希望条件を設定してコンサルタントや人材紹介会社を探すことができる。いわば”転職エージェントのポータルサイト”。わざわざ各社のサイトをチェックしなくても、一括で比較してエントリーすることができるので非常に便利。更にスカウトサービスもあるので、コンサルタントから直接オファーが届くこともある。
紹介したエージェントは評判も良いので、恐らくあなたに合うエージェントが見つかるかと思います。
また、別途30代転職の状況や目的別に応じて対応できるエージェントも紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
・大手総合系エージェントは外さない
・30代キャリアアップ転職に強いエージェントも利用する
・エージェントに迷ったときは人材バンクネットを参考にしてみる
こちらでも詳しく解説
>30代の転職 状況別オススメの転職エージェント
⑨転職サイトも上手く活用
エージェント以外のサービスであれば、転職サイトが効果的です。
転職サイトでも、適性診断、転職ノウハウ、更にエージェントでは取り扱っていない求人も掲載されています。
活動サポートのメインはエージェントですが、空いた時間にいつでもチェックできるのでいくつか登録しておきましょう。
30代の転職であれば以下のサイトがおススメです。
◆リクナビNEXT
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
総求人数 | 約9,000件 |
職種 | 総合(営業・オフィス系・サービスに強い) |
業界 | 総合(サービス・建築・不動産・ITに強い) |
リクルート運営の幅広い年代に利用されている転職サイト。求人数だけでなくスカウトやノウハウといったサービス、更にエージェントも併設。30代はキャリア重視の選考だが、応募時に適性診断の情報を添付して人物像もアピールすることも可能。
◆BIZREACH
対応エリア | 全国47都道府県・海外エリア |
総求人数 | 約45,000件(主にヘッドハンター案件) |
職種 | 総合(IT・管理職・コンサル・ハイクラスに強い) |
業界 | 総合(IT・商社・メーカー・コンサルに強い) |
ハイクラス向け転職サイト・ヘッドハンティングサービス。特別な求人情報を閲覧できたり、普段出会うことができないヘッドハンターからスカウトが届く。※サイト内でヘッドハンターに相談することも可能。年収アップ・キャリアアップ向けのサイトなので30代の転職にマッチしている。
◆ハローワーク
30代では、一般的な有名転職サイトとハイクラス向けのサイトを利用しておけば十分でしょう。
つまり、リクナビNEXTで幅広い求人情報を拾い、BIZREACHで特別な求人を拾うという使い方がベストです。
・転職サイトは一般的な総合系とハイクラス向けの2種類を利用する
・ハローワークで民間企業もチェックする
こちらでも詳しく解説
>30代の転職 状況や目的別に使える転職サイトのご紹介
⑩年代問わず最強転職”友人・知り合いの紹介”
アメリカの雇用調査を行っている方の著書では、最も効率よく、安全で、精神的にもラクな転職は、「友人・知り合いの紹介」という事が記されていました。
メリットは、実際に働いている企業の裏情報を間違いなく知ることができます。
採用側も、信頼できる従業員の紹介を受けるほうが良いと思うのは当然かもしれません。
実際、私が働いた企業すべてに紹介制度がありました。
あなたの企業にもあるのではないでしょうか?
“コネ”という言葉は少々聞こえが悪いですが、年代を問わず、転職を成功させる最強の方法かもしれません。
30代の転職で気を付けること
自分だけで転職活動をしない
自己流の転職でも不可能ではありません…それでも転職できる方はいるでしょう。
しかし、自分一人でできることには限界があります。
大きく損をするのは求人情報でしょう。
個人が見つけることができる求人は、世の中にある求人のごく一部です。
多くは「非公開求人」など、特別な求人としてエージェント経由で応募することができる求人です。
ここを無視してしまうと、良い条件の求人を見逃すことになり、かなり勿体無いです。
また、効率よく転職できる方法も、プロが無料で教えてくれます。
好みはあるかと思いますが、まずは話だけでも聞いてもらうことをオススメします。
仕事を続けながら活動する
転職活動は、働きながら動く?それとも辞めてから動く?
どちらかに分かれますが、それぞれメリット・デメリットがあり、以下にまとめています。
働きながら転職活動 | 辞めてから転職活動 | ||
---|---|---|---|
メリット | デメリット | メリット | デメリット |
転職先をじっくりと選べる ※妥協しない | 仕事で面接の日程調整が難しい | 転職活動の集中できる | 決まらないとプレッシャーが半端ない… |
ブランクが生まれない | - | 資格取得などの時間に充てられる | 収入が無くなるかもしれない |
私の経験上、辞めてから転職活動に入るのは全くお勧めできません。
辞めてからは集中して動けますが、転職先が決まるという保証はありません。
それに収入が0になってしまうかもしれないという大きなリスクがあります。
その点、働きながらの活動であれば、日程調整は難しいですが、”焦る” “収入0” になることはありません。
しかも、エージェントを利用していれば、企業とのやりとりを全て代行してくれるので、このデメリットもすぐに解消できます。
私は一度、辞めてから動いたことがあり、なかなか転職先が決まらないという恐怖の状況に陥ったことがあります。
焦りから失敗してしまうケースも大いにあり得るので、働きながら動くことを強くオススメします。
>転職は働きながら?辞めてから?(ノウハウ 転職準備2-2)
まとめ
実体験をもとに、30代の転職成功法を解説してきました。
30代の転職は20代と比べて決断力が必要かもしれません。
なので…失敗しないために、“正しい情報収集”が重要です。
だからこそエージェントの利用が価値あるものになってきます。
できるだけ多くのエージェントとコンタクトを取って接触してください。
その中からあなたに合うエージェントを2,3名に絞り、転職成功に向けてサポートを受けましょう。
今回ご紹介した、30代で転職に成功させるためのポイントをまとめておきます。
◆基本的に即戦力/経験を活かした貢献度が重要
◆活動のメインはエージェント、サブでサイトを活用する
◆転職理由を明確にする(転職しないという選択肢を忘れない!)
◆逆算のスケジュールを組む
◆30代前半・後半では動き方が違う
◆2種のツールであなた本来の強みと仕事の強みを分析
◆情報収集は企業HPとエージェントから効率よく行う
◆選考対策は企業ごとに行う
◆難しい条件交渉はプロに頼む
◆自分に合った、30代に強いエージェントやサイトを利用する
◆友人・知り合いの紹介があるなら相談する
◆自分だけで転職活動をしない
◆働きながら転職活動する(リスクなし!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
30代の転職活動は大変ですが、あなたの転職が良い方向に向かうことを祈っております。
こちらで紹介した転職エージェント・サイト一覧
総合系転職エージェント
エージェント | 特徴 | 公式 |
---|---|---|
マイナビエージェント | 業界別のアドバイザー 選考対策に強い | |
リクルートエージェント | 転職成功実績No.1 条件交渉に強い | |
dodaエージェント | 初めての転職 豊富な転職データ | |
Aidem Smart Agent | 未経験転職 エージェントに不満がある方 裏情報 |
キャリアアップ・年収アップに強い転職エージェント
エージェント | 特徴 | 公式 |
---|---|---|
JACリクルートメント | 公開求人8,000件 外資系 年収・キャリアアップ | |
パソナキャリア | 求人4万件 初めての転職 年収アップ率67% | |
ランスタッド | 求人15,000件 世界最大級 年収・キャリアアップ | |
type転職エージェント | 求人7,000件 IT業界のキャリアアップに強い |
30代にオススメの転職サイト
転職サイト | 特徴 | 公式 |
---|---|---|
リクナビNEXT | 求人9,000件 独自求人87% 企業に適性診断を添付 | |
BIZREACH | 求人52,000件 特別求人 ヘッドハンターからのスカウト |